sin titulo (=無題)

スキー&スノーボード2004-2005

スペインABC紙のモウリーニョ独占インタビュー 1 of 3

スペインの新聞ABCによるモウの独占ロングインタビュー。
ABCは保守系の一般紙です。

プレミアリーグ、セリエA、リーガエスパニョーラの三大リーグを制した唯一の指揮官のパーソナリティがよくわかります。
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第1部「大切なのはレアルマドリッドを指揮することではなくて、レアルマドリッドで勝利をおさめること」

Q. スペイン、イングランド、イタリア、ポルトガルで7つのリーグタイトルを獲得し、三大リーグのチャンピオンに輝きました。チャレンジ でしたか?

モウリーニョ:そうだ。3大リーグ制覇を成し遂げた監督は一人もいないから、目標だった。キャリア経験としても、人生経験としてもスペクタクルなことだ。しかし、それを達成するのが自分のみであることを望んではいない。今後10年で3大リーグ制覇を実現する監督や選手が出てくることを期待している。私の今の目標はマドリッドでリーグ優勝をもっと重ねること。そして私のマドリッドでの時代を終えた後はイングランド、イタリア、スペインのいずれかで働くことだ。マドリッドとの契約は現時点であと2年あるから、私の家族も私自身も、かつて経験したことがないような安定した状態に身を置いている。これまでは2,3年で転居しなければならなかったから。だから、こうやってレアル・マドリードで続けていくことを嬉しく思っている。

Q.ぺレス会長は、バルセロナの勝利のサイクルを終焉させるためにあなたと契約しました。それを2年で達成しましたね。

モウリーニョ:フロレンティノ(ペレス会長)は私と共に非常に困難な事に取り組んだ。私はインテルというクラブそして一緒に働いてきた選手達を愛しているし、モラッティは私にとって特別な存在だった。しかしフロレンティノは、彼のプロジェクトとメンタリティとで私に希望を与え、私を説得した。マドリッドに私が必要だと彼は言った。私もまた、当時インテルでチャンピオンズリーグを制覇したところで、自分のキャリアをさらに磨くためにマドリッドを必要としていた。もし今日私が疲れたと言って監督を退いたら、私のキャリアは完璧なものになるだろう。勝ち取らねばならなかった物はすべて勝ち取ってきた、それもサッカーにおける主要国で。母国にもチャンピオンズのタイトルを与え、初のバロン・ドールも受賞した。もしマドリッドを指揮しなければそれは完全なキャリアとは言えない。大切なことは、レアル・マドリッドを率いること、あるいはそこでプレーすることではなくて、レアル・マドリッドと共に勝つことだ。レアル監督というステップのために私を説得してくれた会長に感謝している。彼のサポートにもね。私のキャリアの中でも、マドリッドの指揮は最も難しい職責だ。質問に答えると、私はバルセロナに勝つことを生涯の目標とはしていない。バルサに負けたこともある。バルサに負けることよりも、バイエルンに負ける方が辛かった。また、バルサを破ることが、チャンピオンズの決勝でバイエルンを破ること以上の喜びを与えることもない。ここ3年間、(インテル時代に)チャンピオンズでバルサに勝ち、マドリッドが長年遠ざかっていた国王杯でバルサに勝った。この2年間バルサが幾つかの機会に我々に勝利したことは事実だ。しかし、リーガのタイトルを獲得することは、バルサの時代に終止符を打つために非常に重要だった。サッカーの歴史で最も重要なクラブとして、バルサのスペイン支配を許さないことはマドリッドにとって必要なことだった。

Q.あなたのチームの時代が始まったのですか?

モウリーニョ:それは難しい話だね。バルセロナだって、近年最高のタレントが集まるチームと見なされてきたが、それでもチャンピオンズの連覇はかなわなかった。2008年に優勝し、翌年インテルに敗れ、次の年に再び優勝に返り咲いたかと思えば、今年はチェルシーの前に散った。リーガ3連覇はファンタスティックだった。インテルは私と共にセリエAを2連覇したが、その後は終焉を迎えた。明白なのは、今のマドリッドが2年前よりもずっと良くなっているということ。だから同じことにはならないだろう。今季欧州のタイトル制覇は成らなかったが、昨年は準々決勝敗退だったのが、今年は準決勝の2試合を戦い、PKによる敗退だった。マドリッドは常に負けられないチームだが、未達成の目標があるなら、その近くにいるべきだ。

Q.あなたの戦いは守備的と批判する声もありますが、マドリッドの得点記録は更新されました。これについて何とお答えになりますか?

モウリーニョ:私の結果を見ていただきたいものだ。そしてチェルシーが幾つゴールを決めたか、幾つ勝利をおさめたか。私の経歴の良い点は、異なる国で指揮を執ってきたところだ。例えばあなたがイタリアに行き、イングランドでしてきたように指揮したところで勝てないだろう。イングランドに行き、スペインでしたことをしても然り。スペインに来て、イタリアでしたようにしてもそうなるだろう。自分が知らない国にやって来て、勝たなければならないとき、対戦相手、文化、特質、自分のクラブの文化風土、さらには選手たちのキャラクターについても学ばなければならない。異なる国、文化、クラブにおいて指揮を執りつつ、それらのことを見るために今はここにいるだろう。ライカールトが指揮しているからといってサウジアラビア代表がライカールト時代のバルセロナのようなプレーをするとは思えない。異なる国々で勝利をおさめる秘訣は、自分のサッカーのセンスを持つことだ。しかし、監督はその国で勝たなければならないし、この国で勝つためにプレーしなければならない。

Q.チームのフィジカルと戦術は変わりましたね。しかし、「フゴーネス(創造者たち)」をピッチに並べるべきだという意見が聞こえてきました。

モウリーニョ:物事を切り分けるのは難しいことだ。何をもって「フゴーネス」な選手たちと見なすかは難しい。テクニック的にとてもすぐれていても、他には何も持っていなければ、私とプレーするのは難しいだろう。私が成し得たことは、自分が「フゴン(創造者)」でいることで十分であると考えていた選手たちのメンタリティを変えることだった。それでは私にとっては十分ではない。才能は基本的な要素ではあるが、かといって感性や野心、ハートなどの重要性が才能に比べて劣ることはない。我々はルイ・ファリア、シルビーニョ、モライス、カランカといった非常に優れたスタッフに恵まれている。選手たちに仕事をする上で最高の条件を与えたいと思っている。それは私を批判する者が言うような権力による練習ではない。ポルトガルの独裁者と私を呼ぶ者さえもいたがね。もし私が3日間の準備期間を願い出るとすれば、それは不快にさせるためではない。もし私が今日は「スポンサー」とのコンタクトがないと言うならば、そして別の日に非公開で活動するとすれば、それは進化の目的があってのことだ。私の選手の大半は――まったく反対の例もあるが――私と働く以前よりも良くなっている。

Q.モウリーニョは美しいゲームが好きですか?それとも効率の良いゲームが?

モウリーニョ:レアル・マドリッドの美しいゲームが私は好きだよ。ボールポゼッションで対戦相手を消耗させるのは好きではない。ダイレクトで、ダイナミックで、スピードがあり、集中していて、パワフルな切り替えのあるサッカーが好きだ。このスタイルに合うフィジカルとメンタルのコンディションを備えた、特別なテクニックのあるサッカーが好きだ。マドリッドがしてきたサッカーが好きだ。私が指揮した頃のUEFAカップとチャンピオンズを獲ったポルトと比較するポイントがある。

Q.あなたはレアルの選手を擁護します。しかし、厳しいモウリーニョもいますね。二人のモウリーニョが共存しているのですか?

モウリーニョ:そうだね、選手たちにとっては2人のモウリーニョがいる。トップを走るチームの練習とは難しいものだ。刺激がある。そして二面性を持たねばならない。カシージャスはこう言った。「くそっ、シーズン中はものすごいプレッシャーをかけられた時期もあって、あなたはグループにたいして頭に来るような態度のときもあった」私はカシージャスと笑ったよ、だが彼らを挑発しようとしていたことを自分でわかっていた。プレッシャーと集中力、モチベーションのレベルを上げたいと思った時期は幾度かあった。その後は正反対の時期が来た。バイエルンに敗れた際は、選手たちは監督を優しいと思っただろう。「落ち着け、リーガは我々が勝っているのだから」と私は言った。選手全員のベストを引き出さなければいけない。こういう作業が好きではない監督は長くやっていくことは難しいだろう。

Q.グアルディオーラは判定に違和感があると語りました。私たちの知る本当のペップはいなくなってしまったのでしょうか?

モウリーニョ:私はペップを彼が現役選手で自分がアシスタントだった頃から知っている。彼とはとてもいい思い出があるよ。人生や人は後になって変わる。選手の立場でいることと監督の立場でいることは全く勝手のちがうことだ。我々は過ちを犯す。自分たちの言葉で不愉快になることもある。パーフェクトなイメージを売り込むことは尋常ではない。最後に完璧な者などいないのだから。私は自分のパーフェクトを売り込んだことは一度もない。1度も自分の欠点を隠そうとしたことはない。しかしながら、別のタイプの人間、自分の本当の姿を隠そうとする者も存在する。だがそういう者は最後には本当の自分が出るものだ。サッカーにおいても人生においても、完璧な者などいない。

Q.あなたはペップの次なる新天地での幸せを願いました。しかしあなたは批判された。その言葉を信じてもらえなかった。一方もし何も言わなければ、意地が悪いと言われたでしょうね。人々は常にあなたの悪い面を探しているのでしょうか?

モウリーニョ:そうだね、でも、もう個人攻撃を気に病んではいないよ。息子や娘が「見て、みんなお父さんのことを言ってるよ」と言うときは少し心が痛む。子供たちの心が痛むだろうし、私自身がそのことで傷ついているのではと彼らが思うから。気にするな、どうってことないと私は言うのだが。おそらく私にも責任があるだろう。なぜなら私はサッカーが大好きだが、サッカーの周辺の事柄は好きではないから。私は家で夕食をとるが、偽りの友情が結ばれるような場では食事をしない。世間の論調が作られるような場所ではね。無理。私は常に自分の流儀でやってきた。それを譲る気はない。そのようにしてここまできた。49歳で変える気はない。私は公の立場としての自分というパーソナリティを並行して開発し続ける方法を知ってるようなタイプの人間ではないんだ。

Q.マドリッドはモウリーニョに何かを教えてくれましたか?モウリーニョはレアル・マドリッドのような定着した文化に(新しい)何かを教えたのですか?

モウリーニョ:マドリッドの選手や監督になるためには特別な個性を持たねばならないが、個性を持つことができたなら、それは成長への大きな助けとなるだろう。フロレンティノは初対面の際にこう言った。「最高の監督を目指すなら、レアル・マドリッドを指揮するべきだ」同感だ。私にはモットーがある。<サッカーの世界で働く者はサッカーを、レアル・マドリッドではレアル・マドリッドを、自分の所属クラブを愛するべきだ>所属クラブに愛着がないのは、自分のアイデンティティが他にあるから。所属クラブの文化や歴史を学び、もっと馴染むように自分自身を変えなくてはいけない。サッカーファンでない、マドリディスタでないマドリッドの用具係や、選手が次の日曜日の試合に間に合うように一生懸命施術することを望まない療法士なんて理解できない。マドリディスタなんだ。広報部長のオスカル・リボットは、家族の次にレアルマドリッドが好きな人間だ。私と一緒に働く者はそうあるべきだ。そうでない者にはそうなるように教育しなければならない。意欲のボルテージが高まる雰囲気に入っていけない人間は目標を達成することが極めて難しい。ここでは、すべてのスタッフがタイトル獲得に貢献する。それを感じたから、もう何か月も前に会長とホセ・アンヘル・サンチェスに来季の続投を伝え、私に関心を占める他のクラブには興味がないのだと話した。

Q.イグアインを構想に入れていますか?

モウリーニョ:イグアインはマドリッドで続ける。私が手放したくないからだ。クラブもそう考えている。長期間にわたるとても良い契約を結んでいる。(うちに来て)1年そこそこの稼ぎの悪い選手ではない。4000万、5000万、いや6000万ユーロくらいのオファーが届くことはあり得るが、マドリッドは彼を売りたくないだろう。だから彼が直面する唯一の問題は、彼をここから連れ出したい連中に、マドリッドを出たくない!と説明しなければならないことだ。私は問題ない。来季の私の2人のセンターフォワードは、イグアインとベンゼマだ。これは作り話なんかじゃない。もしこれが作り話だとしたら、自分が好まない選手や来季続ける見込みのない選手をスタメンから起用したりはしないだろう。アダンは別の話だ。

Q.それ(アダンについて)をお尋ねしたかったのです。

モウリーニョ:マドリッドがマーケットでゴールキーパーの選手を探すようなことがあれば、それはアダンがマドリッドで続ける意志がないからだ。私の仕事は、アントニオ(アダン)がここに居続けるよう説得することだ。イケルに援軍を頼んだこともあったよ!「彼が残るよう説得するのを助けてくれないか…」

Q.モウリーニョがイケルを外すためにゴールキーパーを探しているという声もありますが…

モウリーニョ:そう、カシージャスを追い詰めるため。イケルに助けを頼んだよ!
(注:不仲説のことをジョークで言ってるのだと思います)

Q.イケルとの間に問題はないですか?

モウリーニョ:一切問題ない。そんなデマは存在しない。アダンの後ろにトマスとヘスス・メヒアスがいるが、まだレアル・マドリッドの第2キーパーにはまだなれない。彼らはカスティージャ(Bチーム)でプレーして良い進化の過程にある。Cチームにはパチェコもいて、私は彼が大好きだ。だがアダンは第2キーパーだ。彼がレアルで続けるよう説得することがかなわなければ、何か解決策を見つけなければならない。彼にもっと出場機会を与えるか、国王杯(の試合出場)を約束するか。「マドリッドにいることは嬉しいけれど、毎週日曜日にプレーしたい」と私に言うアダンの野心を私は称える。こんな話が「コーチ陣はカシージャスを外そうとしている」なんて形に変わったがね。

Q.ぺぺはファンタスティックなシーズンを実現しましたが、汚名を着せられています。ぺぺは迫害されていると感じているのですか?

モウリーニョ:ぺぺは並外れた業績のシーズンを過ごした。そのエビデンスに従うべきだ。中傷はそれほど酷いとは思わないが、いくつかの小さな過去の出来事を留意すると、他の選手より強調するほどでもないだろう。 彼の功績には2倍の価値がある。イングランドやイタリアに行く話がたびたびあった。契約延長の際には議論もあったが、彼は常に「(選ぶのは)マドリッド」と言ってきた。彼がサインする(マドリッドより)よい契約はない。なぜなら1年後には行先がなくなってしまうから。彼の業績に敬意を捧げるべきだろう。

Q.あなたは如何にして「猫」を「忠犬」に変えたのでしょうか?

モウリーニョ:ベンゼマはとてもいい。彼の変化を阻んでいた最大の要因は彼自身だ。多くの者が彼の進化のために貢献した。オスカル・リボットは彼の社会生活をサポートし、ジダンは最もベンゼマのそばにいた。私は彼のプレーに妥協をしなかった。「それではだめだ、お前は成し遂げなければならないんだ、変わらなければならないんだ」と言った。しかし、結局のところは彼自身にかかっている。彼はレアルでの最初の2シーズンの間彼につきまとっていた小さな亡霊を振り払い、ファンタスティックなシーズンを過ごすことができた。

Q.シャヒンは移籍ですか、それとも残るのですか?
モウリーニョ:残る。今季のプレシーズンは我々に合流することはかなわなかったが、今年はそれをする。

(第2部に続く)
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by benny_nieve | 2012-05-12 08:16 | Futbol
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ラウールファン歴18年目のヤマトナデシコによるスペインサッカー新聞Marca(マルカ)記事クリッピング、旅行、グルメ、レシピetc.
by benny_nieve
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