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ジダン ちょっと ちょっとちょっと 面白い展開で、どっちが勝ってもおかしくないなと思っていたところで、まさかのジダンのレッドカード退場劇。 marca.comには、"Zidane pone un triste punto y final (ジダンの悲しい幕切れ)" との見出しが出ていました。 ジダンとは仕事で少しだけ関わったことがあるのですが、そのときは、ちょっとシャイなかんじで、いつも周囲とは別の空気が静かに流れているような落ち着いた空気感が漂っていて(しかもいつもいい匂いがする)、たとえば周囲が赤い火花を散らしているようなときでも、彼だけは静かに青い炎を燃やしていそうな、そんな印象を受けました。 決勝でのマテラッツィとの小競り合いは、そんな物静かなキャラクターからも、経験・実績からも、ラストゲームに賭ける意気込みからも、まったく想像ができない展開に思えました。 いったい何があったんだろう? ジダンは、マテラッツィにサッカーでとやかく言われる筋合いはないレベルの選手だから、サッカーを超越した、人間の信条やアイデンティティに関わるような事なのかな?とも思ってしまいます。 フランスチームは移民選手が多いので。。。 欧州では、移民に対する差別ってかなりキツイし。 ジダン自身、以前差別発言に激情して退場したケースがあったとも聞きます。 一方マテラッツィも、相当アグレッシブなプレイヤーのようです。 試合後に対戦相手のチームの選手に暴行して出場停止になったりして、セリエAの嫌いなDFランキングNo.1に輝いたこともあるらしい。 ただ、ジダンのような栄光への道を熟知する選手が、かねてからの目標だった優勝を目の前にして、それでもなお、暴力行為を抑えられなかったこと、それがとても残念でした。 あのときジダンが倒すべき相手はマテラッツィ個人ではなく、イタリアチームであり、ジダンはジダン個人であるほかに、フランスチームのキャプテンでもあったのです。 たとえ世界最高峰の選手であっても、ほんの一瞬見失えばこのような痛恨のミスにつながる点が、勝負の世界の厳しさだと思いました。 勝っても負けても、退場さえしなければ、スタンドも視聴者もみんなジダンに賛辞を贈ったはずなのに、それを自らの手で壊してしまう。 まるで、ルイス・ブニュエルの世界の出来事のように見えました。 決勝の前までは、ジダンの今大会での功績はほとんど神の領域で、ジダンのための大会といっても過言じゃないと思っていました。 勝っても負けても、ピッチでロングホイッスルを聞いていてほしかったです。 アンリもトレゼゲも、他のチームメイトも、やるせなさを隠しきれない無念の表情でした。 真相は謎に包まれたまま。 気になる。 選手生活に思いがけない形でピリオドを打つことになったジダンは、いつかこのときの気持ちを語ってくれる時がくるのでしょうか。 苦いラストゲームだったけど、本当におつかれさまでした。 Excite エキサイト : スポーツニュース Excite エキサイト : スポーツニュース Excite エキサイト : スポーツニュース
by benny_nieve
| 2006-07-10 12:12
| Futbol
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